Nishijin KyoMachiya Story
西陣京町家ストーリー
西陣 千本今出川下ル 笹屋町通千本西入
西陣の名前は応仁の乱(1467~)で西軍の山名氏が本陣を置いていたとされるのが起源とされています。その戦いの地に織物職人が集まり【西陣織】としてブランドが確立されていきました。そして町家に繋がる千本通りは平安京のメインストリート朱雀大路を起源とし往時は道幅が約85mとあったといいます。
青龍邸
SEIRYU-TEI
白虎邸
BYAKKO-TEI
町家の特徴
Characteristic of The Traditional style house
青龍邸
SEIRYU-TEI
西陣織老舗帯屋の別邸。伝統日本家屋に本格的なお茶室を備え来客をもてなしていた優美な時間が偲ばれる空間。
坪庭には龍安寺の石庭にて有名な「吾唯知足」の文字が刻まれた蹲も置かれ瞑想のひと時をお過ごしいただけます。
白虎邸
BYAKKO-TEI
京都市歴史的意匠建造物に指定されている本物の京町家。
「うなぎの寝床」と称される奥に細長い造りでおくど(台所)も昔ながらのスタイルです。階段壁には金箔の「月と花弁」が散りばめられた珍しいデザインです。
青龍邸
町家と京の歴史
本格的お茶室
三千家とは
★一翁宗守が武者小路通に面して建てた官休庵の【武者小路千家】
★江岺宗左が寺之内通に面して建てた不審庵の【表千家】
★仙叟宗室が不審庵の奥にたてた今日庵の【裏千家】
いずれも青龍邸から徒歩20分圏内。
坪庭
蹲(つくばい)とは
つくばいとは茶室に入る前に這いつくばるように手や身を清める場所で手水鉢、前石などの総称を蹲と言います。青龍邸の蹲には「吾唯足知」の文字があります。そうです、本物はあの石庭で有名な竜安寺にあります。足る事を知る人は不平不満が無く、心豊かな生活を送るという事だそうです。本物と見比べてみてはいかがですか?
青龍邸からは市バスで一本、千本今出川から59番系統で龍安寺前下車 片道約20分。
伝統建具
網代(あじろ)
京町家をはじめとする日本家屋には四季に通ずるものがあります。
暑い京都の夏を少しでも建具や敷物で模様替えし気分を変えるという粋な対処法です。「よし障子」「簾」(のれん)「網代」(あじろ)「籐筵」(とうむしろ)などで青龍邸の建具は「網代」が嵌まっています。
青龍邸から徒歩7分の京料理・天ぷらの名店【天喜】さんでは日本建築の粋とお料理を同時に味わえます。
レトロな洗い場
タイルとカラン
最近ではなかなか見る事のなくなったタイルとレトロなカランの組み合わせ。でも、ご安心ください。現代の機能的な洗面台もバスルームにはございます。レトロなタイルと言えば何といっても銭湯。
青龍邸から徒歩五分には昭和の雰囲気たっぷりの銭湯【京極湯】(15:00~24:00 月曜休み)でタイムスリップ。
白虎邸
京都市歴史的意匠建造物
坪庭
金の井戸と銀の井戸
京都の格式のある町家には2つの井戸があり、それぞれ「金の井戸」「銀の井戸」と呼ばれ当主が神事専用に使うものと来客の為のものに区別されていました。白虎邸の庭の井戸もその名残です。
井戸と言えば白虎邸から徒歩7分にある学問の神様【北野天満宮】には歴史にちなむ多くの井戸が残っています。視点を変えた散策も面白いかも・・。
襖
京唐紙 光琳大波と小柄瓢箪
唐紙は奈良時代に中国から伝わり、平安時代に京都で発展し京唐紙と言われるようになりました。白虎邸の襖には二つの伝統的な京唐紙が使われており、江戸時代を代表する絵師の尾形光琳らが自然をモチーフにした文様が好まれました。
その琳派ゆかりの地【鷹峰界隈】へは市バスで一本、千本今出川から6番系統で鷹峰源光庵下車。 片道約20分。
聚楽壁
聚楽壁に金箔
聚楽壁とはまさに同じ西陣エリアにあった聚楽第付近から産出される良質な聚楽土を使う京都伝統の土壁で、多くの歴史的建造物やお茶室などにも使用されています。白虎邸にはその壁に金箔で有名な金沢の金箔レリーフが贅沢にはめ込まれています。
金箔と言えば【金閣寺】現在の建物に貼られている金箔も金沢産だそうです。
白虎邸からは徒歩で約25分、北野天満宮と組み合わせての散策がお薦めです。
おくどさん
うなぎの寝床
京都の町家は間口が狭く奥行きが長いことから、よく「うなぎの寝床」と称されます。
その中ほどにある炊事場、とくに竈(かまど)について京都の人は親しみを込めて【おくどさん】と呼びます。炊事から出る湯気や煙を外に出しやすく天井も吹き抜けとなっています。
白虎邸もそのままの状態を保ち快適に使えるようにリノベーションされています。
竈と言えばお米。創業以来159年の老舗米屋直営【キッチンパパ】の洋食はどんどんご飯がすすみます。
白虎邸から徒歩8分の【キッチンパパ】ランチ11:00~14:00、ディナー17:30~21:30 木曜休み